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お正月

 元旦早々雪かきに精を出した僕は冷えた身体を朝風呂で温める。ぬるめのお湯にゆっくり入っていたので、風呂から上がると父と弟はすでに朝ごはんを食べていた。僕もさっそく熱燗をやりながらおせちをつまむ。栗きんとんは僕が白ワインとレモン汁を加えて劇的にうまくなっている。かずのこ、イクラ、たたきゴボウ、かまぼこ、だしまき玉子、海老の塩焼きとひととおり食べる。「佃食品」の佃煮もうまいが、うちで作ったふきの煮たのもうまい。やがて雑煮が出てくる。何の具も入っていないシンプルな醤油味の雑煮。30日にうちでついた丸餅がうまい。

 届いたばかりの年賀状を見たり、つまらないテレビ番組を見ているうちにすぐにお昼になる。ローストビーフのかたまりを母が切る。刺身包丁で切るのだが、薄くスライスできないので、あまりローストビーフに見えない。まあいいんだけど。僕はリッツを皿の上に並べ、ブリーチーズとブルーチーズ(スティルトン)を乗せる。さらにその上にランプフィッシュのキャビアをトッピングする。まあ見た目だけはリッチな感じになる。お酒はやはり赤ワイン。チーズとキャビアが塩辛いのでワインがすすむ。

 午後、テレビも見飽きたので、村の神社に初詣に行く。融雪装置があるので村の中の道は歩きやすいが、神社周辺は相当の雪の量。1回除雪した形跡はあるが、その上に新雪が降り積もっている。下の社は屋根雪が滑り落ちて、雪の小山ができている。上の社に昇る51段の石段は雪に埋まって、脇に張られたロープをつかまないと上がれない。少し雪山登山気分を味わえる。

 多少デンジャラスな雪の斜面を登り、神殿に着くと、かたわらの狛犬の上に雪よけガードが設置されている。一昨年の大雪で狛犬が倒れた教訓から今回初めて設置されたらしい。でも狛犬は横からの吹雪で雪まみれになって羊みたいになっている。お賽銭を入れ、鈴を鳴らし、二礼二拍手一拝して、昇ってきた急坂を恐る恐る降りた。

 夕方妹一家がやってきた。晩ご飯のメニューは焼肉。大人数で食べるにはうってつけだ。お肉は並カルビ、上カルビ、そしてサーロインステーキをサイコロ状に切ったもの。100g580円の並カルビのほうが780円の上カルビよりうまかったりするから不思議だ。お酒はやはり生ビール。妹のほうが妹の旦那よりいいピッチで杯を空ける。

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