妄想日記

繁忙期

 今年も仕事が繁忙期に入った。

 「忙しくて、なかなか休憩にも行けない。」

 同僚にそう愚痴をこぼすと、彼は言った。

 「大変だなあ、代わってあげようか?」

 やっぱり、持つべきものは友人だな。

 「えっ、悪いなあ、じゃあちょっとだけ。。。って、おい、どこ行くの?」

 「もちろん休憩室だよ。休憩を代わってあげるんだから。」

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ある台湾人青年の話

 9月3日に高雄でされたかもしれない会話の一部。「台湾旅行第2日目(午前中)」の記事を読んでから読むと少しだけ面白いかも。

 『 今朝さあ、愛河のところの遊歩道でさ、日本人に会ったのよ。背の高い男でさ、「あんた、でかいね。身長どんだけあるの?」って聞いたら、ニヤニヤしながら「俺は日本人だ、俺は日本人だ」って言うわけ。

 いや、日本人でも韓国人でもいいんだけど、よく見たら、ズボンのチャックが全開なのよ。かわいそうだから、「ズボンのチャック、開いてるよ」って言ってあげてるのに、ニヤニヤしてうなづいてるのよ。「わかってるよ」みたいな感じでさ。わざとやってるのかよ、露出狂かよって言っても「俺は日本人だ」って言うわけ。日本人でもダメだろって思って、あきれて「さいなら」って言ってほっといたけど、ああいう日本人はイヤだね。 』

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クリスマス・イブ

 クリスマス・イブである。この時期、本職の仕事も忙しいのだが、今夜はさらに別の仕事で忙しい。赤と白の制服に着替え、付けひげをつける。変装は好きではないが、規則なのでしかたがない。白い袋にきれいにラッピングされた荷物をたくさん詰めて背負い、トナカイの引くそりに乗りこむ。「もろびとこぞりて」を口ずさみながら、先頭の赤い鼻をしたやつにムチを入れる。吐く息もすぐに氷になってしまいそうなくらい寒い。長い夜になりそうだ。

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バレンタイン

 2月14日、会社でもらったチョコレートを大きな紙袋2つに詰め、両手にさげてようやく帰宅すると、家にはさらに膨大な量のチョコレートが届いていた。父と母はすでに2階に避難していて無事だったが、祖母は逃げ遅れて1階の自室に閉じ込められていた。ちょうどそのとき、宅配便のトラックが来て「これで今日10往復めだよ」とぼやきながら、大量のチョコレートを家に入らないからといって庭に下ろしていった。やれやれ。

 僕は納屋からスコップをもってきて、玄関から土砂のようなチョコレートを掘りはじめた。祖母の救出に向かったのである。天井までうず高く積まれたチョコレートの山にはばまれ、救出作業は難航した。父母はこれほど常識外れの量のチョコレートが届いたのは僕の責任だといって一切手伝ってくれなかった。

 廊下を掘り進み、キッチンの横を突破し、ようやく祖母の部屋にたどり着いた。額の汗をぬぐい、ドアを開ける。祖母の部屋までチョコレートでいっぱいになっていなければいいが。。。

 「あ、おかえり。はい、これ、チョコレートね」 祖母は銀歯を光らせてニコリと笑うと、僕にリボンを巻いたチョコレートの箱を差し出した。

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